平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 137

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問 137  正答率 : 67.3%

 国家試験問題

国家試験問題
水中の溶存酸素(DO)の測定法(ウインクラー法)に関する次の記述のa〜cに入るべき語句の正しい組合せはどれか。1つ選べ。

ウインクラー法では、アルカリ性条件下で硫酸マンガンから生じた水酸化マンガンと、試料中のDOが反応することにより、速やかに酸素が( a )され、亜マンガン酸の( b )沈殿を生じる。次に、硫酸を加えることで、DOと当量の( c )が遊離するのでチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し、DOを求める。

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問 137    

 e-REC解説

解答 5

ウインクラー法は、溶存酸素(DO)の測定法であり、水質汚濁の指標として用いられる。ウインクラー法において、試料に硫酸マンガン(MnSO4)とアルカリ性ヨウ化カリウム(KI)を加えると、水酸化マンガン(Mn(OH)2)の沈殿を生じ、これに急速に溶存酸素(DO)が作用して(酸素固定)亜マンガン酸(H2MnO3)の褐色沈殿を生じる。
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次に硫酸(H2SO4)を加えて酸性条件にすることで、溶存酸素(DO)と当量のI2が遊離されるので、これをチオ硫酸ナトリウム溶液(Na2S2O3)で滴定して溶存酸素(DO)を求める。
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