平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 120

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問 120  正答率 : 77.0%

 国家試験問題

国家試験問題
Ⅰ型アレルギーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 Ⅰ型アレルギーの原因となるIgEは、主としてヘルパーT細胞により産生される。
2 Ⅰ型アレルギーでは、ヒスタミンがB細胞内の顆粒から放出される。
3 アレルゲンに対して産生されたIgEは、肥満細胞上の特異的受容体と結合する。
4 ウルシによる接触性皮膚炎は、Ⅰ型アレルギーに分類される。
5 花粉、ダニ、ハウスダストなどが抗原となってIgEが産生され、感作された状態では、同じ抗原が再度侵入した時にⅠ型アレルギーの症状があらわれる。

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問 120    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
IgEなどの抗体は、B細胞が分化した形質細胞により産生される。

2 誤
Ⅰ型アレルギーでは、肥満細胞や好塩基球からヒスタミンが放出される。なお、ヒスタミンは肥満細胞及び好塩基球の顆粒の中に保持されているが、ロイコトリエンはその場で新たに合成され、貯蔵されることなく放出される。

3 正
アレルゲンに対して産生されたIgEは、肥満細胞及び好塩基球上の特異的受容体と結合する。

4 誤
ウルシや化粧品、金属などによる接触性皮膚炎は、Ⅳ型アレルギーに分類される。なお、Ⅰ型アレルギーに分類されるものに気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーなどがある。

5 正

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