薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 必須問題 - 問 32

γ−アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善するのはどれか。１つ選べ。

１　デキストロメトルファン
２　アセチルシステイン
３　ドキサプラム
４　フルマゼニル
５　イプラトロピウム

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解答　４

１　誤
デキストロメトルファンは、非麻薬性鎮咳薬であり、延髄の咳中枢を抑制することで鎮咳作用を示す。

２　誤
アセチルシステインは、去痰薬であり、気道粘液のムコタンパク質のジスルフィド結合を開裂して、去痰作用を示す。

３　誤
ドキサプラムは、末梢性呼吸興奮薬であり、大動脈小体及び頸動脈小体に存在する末梢化学受容器を刺激することで反射的に呼吸中枢を刺激する。

４　正
フルマゼニルは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、ベンゾジアゼピン系薬の作用に拮抗することで呼吸抑制を改善する。

５　誤
イプラトロピウムは、抗コリン薬であり、ムスカリンM3受容体を遮断することでアセチルコリンによる気管支収縮を抑制する。

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