令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 115

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問 115  リアルタイム正答率 : 51.9%

 国家試験問題

国家試験問題
酵素Aと酵素Bは、骨格筋又は肝臓に含まれる解糖系の酵素で、グルコースからグルコース6-リン酸を生成する反応を触媒する。グルコース濃度に対する酵素Aと酵素Bの相対酵素活性は、下図のようになる。相対酵素活性は、反応初速度V0を最大反応速度Vmaxで除した値である。

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以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 酵素Aは、基質であるグルコースとの親和性が酵素Bより低い。


2 グルコース濃度が5 mmol/Lから10 mmol/Lに増加すると、酵素Bの反応初速度は約2倍になる。


3 酵素Aは、グルコース-6-ホスファターゼである。


4 酵素Bが触媒する反応は、グルコース6-リン酸の濃度が上昇すると抑制される。


5 酵素Aは、主に骨格筋に含まれる。

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問 115    

 e-REC解説

解答 1、4

問題文より、酵素Aと酵素Bは、骨格筋又は肝臓に含まれる解糖系の酵素で、グルコースからグルコース6-リン酸を生成する反応を触媒するとあることから、ヘキソキナーゼおよびグルコキナーゼであると考えられる。なお、ヘキソキナーゼには4種類のアイソザイムが存在する。このうち、ヘキソキナーゼⅣはグルコキナーゼとも呼ばれ、ヘキソキナーゼⅠ〜Ⅲとは性質や存在部位が異なるため、通常は区別して扱われる。

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グラフより、酵素Aの方が相対酵素活性(V0/Vmax)が0.5になるときのグルコース濃度が大きいことから、酵素Aは、基質であるグルコースとの親和性が酵素Bより低いと考えられる。よって、酵素Aがグルコキナーゼ、酵素Bがヘキソキナーゼであると推測される。

1 正
前記参照

2 誤
グラフより、酵素B(ヘキソキナーゼ)の相対酵素活性は、グルコース濃度が5 mmol/Lのときに約0.9、グルコース濃度が10 mmol/Lのときに約0.95である。よって、グルコース濃度が5 mmol/Lから10 mmol/Lに増加しても、酵素Bの反応初速度は約2倍にはならない。

3 誤
酵素Aは、グルコキナーゼであると考えられる(前記参照)。なお、グルコース6-ホスファターゼは、グルコース6-リン酸を加水分解してグルコースを生成する酵素である。主に肝臓や腎臓に存在し、糖新生およびグリコーゲン分解の最終段階を担う。

4 正
酵素B(ヘキソキナーゼ)が触媒する反応は、グルコース6-リン酸による阻害を受けるため、グルコース6-リン酸の濃度が上昇すると抑制される(前記参照)。

5 誤
酵素Aはグルコキナーゼであり、主に肝臓や膵臓に含まれる(前記参照)。

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