平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 120

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問 120  正答率 : 57.2%

 国家試験問題

国家試験問題
インフルエンザウイルスに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 インフルエンザウイルスは、遺伝子としてRNAをもち、レトロウイルス科に分類される。


2 A型インフルエンザウイルスに含まれる赤血球凝集素(ヘマグルチニン)とノイラミニダーゼは、エンベロープに存在しスパイク構造物(突起)を構成する。


3 赤血球凝集素は、増殖した子孫ウイルスが感染細胞から離脱するのを促進させる。


4 ノイラミニダーゼは、ウイルスが宿主細胞に感染するときに、細胞表面の受容体認識及び結合に関わる。


5 赤血球凝集素及びノイラミニダーゼには、それぞれ抗原性の異なる複数の種類が知られる。

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問 120    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
インフルエンザウイルスは、遺伝子としてRNAをもち、オルトミクソウイルス科に分類される。

2 正
A型インフルエンザウイルスのエンベロープには、赤血球凝集素(ヘマグルチニン、HA)とノイラミニダーゼ(NA)が存在し、それぞれスパイク構造物(突起)を構成している。

3 誤
HAは、ウイルスが宿主細胞に感染するときに、細胞表面の受容体認識及び結合に関わる。一方、NAは、増殖した子孫ウイルスが感染細胞から離脱を促進させる。

4 誤
解説3参照

5 正
HA及びNAには、それぞれ抗原性の異なる複数の種類が知られており、A型インフルエンザウイルスの表面には、抗原性の異なるHAが16種類、NAが9種類存在することが知られている。

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