令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 132

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問 132  正答率 : 62.2%

 国家試験問題

国家試験問題
モルヒネ及びその類似化合物が、生体内で受ける代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 コデインは、O−脱メチル化されてモルヒネになる。


2 モルヒネは、アセチル化されてヘロインになる。


3 モルヒネは、メチル化されてコデインになる。


4 ヘロインは、加水分解されてモルヒネになる。


5 コデインは、還元されてジヒドロコデインになる。



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問 132    

 e-REC解説

解答 1、4

1 正
コデインは生体内において、主に6位の水酸基がグルクロン酸抱合を受けることでコデイン-6-グルクロニドへと代謝される。一部はシトクロムP450によりO−脱メチル化されてモルヒネへと代謝される。

2 誤
ヘロインは、モルヒネをアセチル化することで得られる合成品である。生体内でモルヒネがアセチル化されてヘロインになる経路はない。

3 誤
モルヒネはメチル化されてコデインになるが、生体内でモルヒネがメチル化されてコデインになる経路はない。

4 正
ヘロインは生体内において、カルボキシエステラーゼによって加水分解されてモルヒネになる。

5 誤
コデインは還元されてジヒドロコデインになるが、生体内でコデインが還元されジヒドロコデインになる経路はない。

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