平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 137

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問 137  正答率 : 47.8%

 国家試験問題

国家試験問題
下水処理で用いられる活性汚泥法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 下水処理工程の二次処理で用いられる。


2 第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は、活性汚泥として利用される。


3 活性汚泥は静置した時、均一に分散しやすい特徴を有する。


4 汚水中の有機物の分解除去だけでなく、無機リンや窒素も除去される。


5 好気性微生物による酸化作用を利用している。

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問 137    

 e-REC解説

解答 1、5

下水中の汚濁物質除去は、物理学的、生物学的及び化学的処理を組み合わせた方法が用いられる。我が国では、主に二次処理で活性汚泥法を使用した下水処理が行われており、次図にその工程の特徴についてまとめる。
スクリーンショット 2016-07-03 17.04.15.png


1 正
前図参照

2 誤
第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は、消化槽で嫌気性微生物により分解されるため、活性汚泥としては利用されない(前図参照)。

3 誤
活性汚泥の入った下水を最終沈殿池で静置すると、活性汚泥がフロックを形成し、沈殿を生成する。よって、活性汚泥は静置した時、沈殿しやすい特徴を有する。

4 誤
一般に、活性汚泥法では、下水中の無機リンや窒素をほとんど除去することができない。

5 正

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