令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 152

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問 152  正答率 : 60.0%

 国家試験問題

国家試験問題
副交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害して瞳孔括約筋を弛緩させる。


2 セビメリンは、アセチルコリンM2受容体を刺激して心収縮力を増大させる。


3 ベタネコールは、アセチルコリンM3受容体を刺激して胃腸蠕動運動を亢進させる。


4 メペンゾラートは、アセチルコリンM1受容体を選択的に刺激して胃酸分泌を抑制する。


5 プロピベリンは、アセチルコリンM3受容体とCa2+チャネルを遮断して膀胱排尿筋の収縮を抑制する。

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問 152    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害してアセチルコリンの分解を抑制することで、瞳孔括約筋を収縮させる。なお、ジスチグミンは、毛様体筋を収縮させ眼内圧を低下させるため、緑内障の治療に用いられる。

2 誤
セビメリンは、アセチルコリンM3受容体を刺激して唾液腺分泌を促進させるため、シェーグレン症候群の治療に用いられる。

3 正
ベタネコールは、アセチルコリンM3受容体を刺激して胃腸蠕動運動を亢進させるため、腸管麻痺の治療に用いられる。

4 誤
メペンゾラートは、アセチルコリンM3受容体を選択的に遮断して腸管平滑筋の異常収縮を抑制するため、過敏大腸症の治療に用いられる。

5 正
プロピベリンは、アセチルコリンM3受容体とCa2+チャネルを遮断して膀胱排尿筋の収縮を抑制するため、頻尿治療に用いられる。

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