令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 152

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問 152  正答率 : 48.9%

 国家試験問題

国家試験問題
末梢性筋弛緩薬に関連した記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 スキサメトニウムは、アセチルコリンNM受容体に作用して、運動神経終末を持続的に脱分極させる。


2 スガマデクスは、ロクロニウムによる筋弛緩を回復させる。


3 ベクロニウムの筋弛緩作用は、ネオスチグミンを併用することで増強される。


4 ダントロレンは、骨格筋のリアノジン受容体に作用して、筋小胞体からのCa2+遊離を抑制する。


5 A型ボツリヌス毒素は、電位依存性Naチャネルを遮断して、運動神経の興奮伝導を抑制する。

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問 152    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
スキサメトニウムは、骨格筋細胞のアセチルコリンNM受容体を刺激して、骨格筋細胞を持続的に脱分極させることで筋弛緩作用を示す。運動神経終末に作用するわけではない。

2 正
スガマデクスは、ロクロニウムと包接体を形成することで、ロクロニウムのアセチルコリンNM受容体でのアセチルコリン(ACh)拮抗作用を減弱させて、ロクロニウムによる筋弛緩を回復させる。

3 誤
ベクロニウムは、アセチルコリンNM受容体においてAChと拮抗することで筋弛緩作用を示す。それに対して、ネオスチグミンは、AChを分解するコリンエステラーゼを不活性化し、AChの濃度を上昇させるため、ベクロニウムの筋弛緩作用は、ネオスチグミンを併用することで減弱される。

4 正
ダントロレンは、骨格筋のリアノジン受容体に作用して、筋小胞体からのCa2+遊離を抑制することで、筋弛緩作用を示す。

5 誤
A型ボツリヌス毒素は、運動神経からのアセチルコリン遊離を不可逆的に抑制することで、筋弛緩作用を示す

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