平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 156

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問 156  正答率 : 54.5%

 国家試験問題

国家試験問題
利尿薬の主な作用機序及び作用部位の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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問 156    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
エプレレノンは、アルドステロン受容体遮断薬であり、遠位尿細管及び集合管においてアルドステロンの作用に拮抗し利尿作用を示す。なお、集合管においてバソプレシンV2受容体を遮断して利尿作用を示す薬物には、トルバプタンがある。

2 誤
ブメタニドは、ループ利尿薬であり、ヘンレ係蹄上行脚におけるNa−K−2Cl共輸送系を阻害して利尿作用を示す。なお、遠位尿細管及び集合管においてNa/K交換系を阻害して利尿作用を示す薬物には、スピロノラクトンなどがある。

3 誤
アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素阻害薬であり、近位尿細管上皮細胞において炭酸脱水酵素を阻害することで、Na−H交換系を抑制し利尿作用を示す。

4 正
トリアムテレンは、遠位尿細管及び集合管において、アルドステロンとは無関係に管腔側膜のNaチャネルを抑制することで利尿作用を示す。

5 正
インダパミドは、非チアジド系利尿薬であり、遠位尿細管におけるNa/Cl共輸送系を阻害することで利尿作用を示す。

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