平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 159

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問 159  正答率 : 78.0%

 国家試験問題

国家試験問題
呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 チペピジンは、咳中枢に作用せず、気管支を拡張させて鎮咳作用を示す。


2 モンテルカストは、核内受容体に作用し、気管支ぜん息に伴う炎症を抑制する。


3 アンブロキソールは、ブロムヘキシンの活性代謝物であり、肺サーファクタントの分泌を促進させる。


4 アセチルシステインは、気道粘液のムコタンパク質のジスルフィド結合を開裂して、去痰作用を示す。


5 フルマゼニルは、肺伸展受容器を選択的に抑制し、鎮咳効果を示す。

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問 159    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
チペピジンは、非麻薬性鎮咳薬であり、延髄の咳中枢を抑制して鎮咳作用を示す。

2 誤
モンテルカストは、細胞膜受容体であるロイコトリエン受容体を遮断することで、ロイコトリエンによる気管支収縮作用や炎症反応を抑制する。

3 正
アンブロキソールは、ブロムヘキシンの活性代謝物であり、肺サーファクタントの分泌を促進し、去痰作用を示す。

4 正
アセチルシステインは、構造中にSH基を有しており、気道粘液のムコタンパク質のジスルフィド結合を開裂して、去痰作用を示す。

5 誤
フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬であり、ベンゾジアゼピン系薬による過度の鎮静や呼吸抑制を改善する。

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