令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 161

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問 161  正答率 : 61.3%

 国家試験問題

国家試験問題
泌尿器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ソリフェナシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺平滑筋を弛緩させる。


2 ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害して、アセチルコリンによる膀胱排尿筋の収縮を増強する。


3 シロドシンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、膀胱括約筋を収縮させる。


4 タダラフィルは、ホスホジエステラーゼⅤを活性化して、前立腺平滑筋を弛緩させる。


5 ミラベグロンは、アドレナリンβ3受容体を刺激して、膀胱排尿筋を弛緩させる。

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問 161    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
ソリフェナシンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、膀胱排尿筋を弛緩させるため、頻尿及び尿失禁などに用いられる。

2 正
ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害して、アセチルコリンによる膀胱排尿筋の収縮を増強するため、排尿困難に用いられる。

3 誤
シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、膀胱括約筋を弛緩させるため、前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いられる。

4 誤
タダラフィルは、ホスホジエステラーゼⅤを阻害して、細胞内サイクリックGMP(cGMP)の分解を抑制し、陰茎周辺の血管平滑筋を弛緩させるため、勃起不全に用いられる。

5 正
ミラベグロンは、アドレナリンβ3受容体を刺激して、膀胱排尿筋を弛緩させるため、過活動膀胱における尿意切迫感などに用いられる。

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