令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 163

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問 163  正答率 : 50.5%

 国家試験問題

国家試験問題
肝疾患、膵疾患及び胆道疾患の治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 デヒドロコール酸は、その抱合体が胆汁の浸透圧を上昇させることで、胆汁中の水分を増加させる。


2 フロプロピオンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断することで、Oddi括約筋を弛緩させて、膵液分泌を促進する。


3 ガベキサートは、外分泌腺から分泌された消化酵素を阻害することで、膵臓の自己消化を抑制する。


4 ラミブジンは、B型肝炎ウイルス(HBV)のRNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することで、HBVの複製を抑制する。


5 ソホスブビルは、C型肝炎ウイルス(HCV)のNS3/4Aセリンプロテアーゼを阻害することで、HCVの複製を抑制する。

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問 163    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
デヒドロコール酸は、肝臓でタウリンまたはグリシン抱合を受け、その抱合体が胆汁中に分泌されることで、胆汁の浸透圧を上昇させ、胆汁中の水分を増加させる。

2 誤
フロプロピオンは、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)を阻害することで、Oddi括約筋を弛緩させて、膵液分泌を促進する。

3 正
ガベキサートは、外分泌腺から分泌されたトリプシンなどのタンパク分解酵素を阻害することで、膵臓の自己消化を抑制する。

4 誤
ラミブジンは、ウイルス感染細胞内で活性型の三リン酸型に代謝され、B型肝炎ウイルス(HBV)のRNA依存性DNAポリメラーゼを阻害することで、HBVの増殖を抑制する。

5 誤
ソホスブビルは、体内で活性化され、C型肝炎ウイルス(HCV)のNS5B RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することで、HCVの複製を抑制する。

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