令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 165

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問 165  正答率 : 62.9%

 国家試験問題

国家試験問題
高尿酸血症及び痛風の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 トピロキソスタットは、プリン骨格を有し、競合的にキサンチンオキシダーゼを阻害する。


2 ブコロームは、尿酸排泄促進作用と抗炎症作用を併せもつ。


3 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿のpHを上昇させることで尿路結石の形成を抑制する。


4 ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸の再吸収と分泌の両方を阻害することで、尿酸排泄を抑制する。


5 コルヒチンは、尿酸オキシダーゼを活性化することで、尿酸の分解を促進する。

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問 165    

 e-REC解説

解答 2、3

1 誤
トピロキソスタットは、プリン骨格をもたないが、競合的かつ選択的にキサンチンオキシダーゼを阻害する。なお、プリン骨格を有し、競合的にキサンチンオキシダーゼを阻害する薬物は、アロプリノールである。

2 正
ブコロームは、尿細管において尿酸の再吸収を阻害することによる尿酸排泄促進作用と、抗炎症作用を併せもつ。

3 正
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿のpHを上昇させることで酸性尿を改善し、尿酸結石の形成を抑制する。

4 誤
ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸の再吸収を阻害することで、尿酸排泄を促進する。

5 誤
コルヒチンは、白血球の微小管タンパク質であるチュブリンと結合することで微小管形成を阻害し、炎症部位への白血球の遊走を抑制する。

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