平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 167

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問 167  正答率 : 70.3%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の経皮吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 表皮の最も外側は角質層と呼ばれ、薬物の皮膚透過のバリアーとなる。


2 汗腺や毛穴などの付属器官は有効面積が小さいので、薬物吸収への寄与は少ない。


3 経皮投与では薬物の肝初回通過効果を回避できない。


4 皮膚組織には代謝酵素が存在しないため、経皮吸収改善を目的としたプロドラッグ化は有効ではない。


5 皮膚をフィルムで密封すると角質層が水和し、薬物の皮膚透過性は低くなる。

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問 167    

 e-REC解説

解答 1、2

1 正
表皮の最も外側に存在する角質層は、防御能が高く、薬物の皮膚透過のバリアーとなる。

2 正
角質層に比べ、汗腺や毛穴などの付属器官では、薬物透過係数は大きいが、薬物吸収における有効面積が小さい。そのため、汗腺や毛穴からの薬物吸収の寄与は少ない。

3 誤
経皮投与では直接循環血中に吸収されるので、薬物の肝初回通過効果を回避することが可能である。

4 誤
皮膚組織には代謝酵素が存在するため、経皮吸収改善を目的としたプロドラッグ化が有効である。

5 誤
皮膚をフィルムで密封すると角質層が水和し、薬物の皮膚透過性は高くなる。

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