平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 173

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問 173  正答率 : 49.0%

 国家試験問題

国家試験問題
固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下のみかけの溶解速度定数(min−1・cm−2)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、円盤の有効表面積は1 cm2とし、試験中は変化しないものとする。また、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5 mg/mLとする。

スクリーンショット 2017-04-26 8.36.42.png

1 0.010  


2 0.014  


3 0.016  


4 0.018  


5 0.020

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問 173    

 e-REC解説

解答 5

溶解過程が拡散律速となる場合、その溶解速度は、Noyes−Whitney式(①式)で表すことができる。

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本設問では「溶解速度を回転円盤法で測定し」とあることから、有効表面積は変化せず、(Sは一定)、SS´と近似でき、「シンク条件下(Cs≫C ) 」とあることから、(Cs―C )をCsと近似できる。

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また、シンク条件下(Cs≫C )では、濃度と時間が比例関係になるため、速度が一定になる。(本設問のデータより6 minまでは、時間と濃度の関係は比例関係にあるため、6 minまでは、シンク条件であるといえる。)
これらのことから、みかけの溶解速度定数k(min-1・cm-2)を②式より求めることができる。

スクリーンショット 2017-04-26 8.37.21.png
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よって、みかけの溶解速度定数kは0.020(min-1・cm-2)である。

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