平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 175

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問 175  正答率 : 72.3%

 国家試験問題

国家試験問題
医療用活性炭の品質管理を目的として、ガス吸着法による比表面積測定を行った。試料2.0 gに対する窒素ガスの単分子吸着量が3.0×10-2 molであったとき、この試料の比表面積(m2/g)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、アボガドロ定数を6.0×1023 mol-1、窒素分子の分子占有断面積を1.6×10-19 m2とする。

1 1.6×102


2 2.2×102


3 1.0×103


4 1.4×103


5 2.2×103

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問 175    

 e-REC解説

解答 4

試料の比表面積(Sw)は、ガス吸着法による、単分子吸着量(Vm)を用いて①式から求められる。
スクリーンショット 2018-08-10 12.58.11.png
A:吸着ガス分子1個の分子占有断面積(m2
N:アボガドロ定数6.0×1023(mol-1
Vm:単分子吸着量Vm(L/g)
M:気体の分子容量(22.4 L/mol)

問題文に、試料2.0 gに対する、窒素ガスの単分子吸着量が3.0×10-2 molとあるため、
Vm/M=3.0×10-2 mol/2 gであることがわかる。

Vm/M=3.0×10-2 mol/2 gと、問題文のアボガドロ定数6.0×1023 mol-1、窒素分子の分子占有断面積1.6×10-19 m2を①式に代入にし、比表面積を求める。
スクリーンショット 2018-08-10 13.02.53_tmpE557.png

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