平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 175

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問 175  正答率 : 51.3%

 国家試験問題

国家試験問題
界面活性剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ラウリル硫酸ナトリウムは、液体表面に吸着されにくく、負吸着を示す。


2 界面活性剤水溶液の表面張力は、臨界ミセル濃度以上で急激に低下する。


3 イオン性界面活性剤の水への溶解度は、クラフト点以上で急激に上昇する。


4 非イオン性界面活性剤の水への溶解度は、曇点以上で急激に低下する。


5 HLB(hydrophile-lipophile balance)値が5未満の界面活性剤は、水に極めて溶けやすい。

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問 175    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤を水に溶解すると、液体表面に吸着(正の吸着)するため、表面張力が低下する。

2 誤
界面活性剤水溶液の表面張力は、臨界ミセル濃度まで低下するが、臨界ミセル濃度以上ではほとんど変化しない。

3 正
クラフト点以上の温度で、イオン性界面活性剤はミセルを形成する。そのため、イオン性界面活性剤の水への溶解度は、クラフト点以上で急激に上昇する。

4 正
曇点以上の温度で、非イオン性界面活性剤の親水基と水の水素結合が切断され非イオン性界面活性剤の水和度が低下する。そのため、非イオン性界面活性剤の水への溶解度は、曇点以上で急激に低下する。

5 誤
HLB値が7より大きい界面活性剤は、水に溶けやすい。

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