平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 179

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問 179  正答率 : 51.9%

 国家試験問題

国家試験問題
滅菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 最終滅菌法を適用できる医薬品には、通例、10-4以下の無菌性保証水準が得られる条件で滅菌が行われる。


2 通常、医薬品の分解における活性化エネルギーは、滅菌の活性化エネルギーに比べて大きい。


3 加熱滅菌における微生物の死滅は、見かけ上2次速度過程となる。


4 発熱性物質(パイロジェン)は、250℃、30分以上の乾熱滅菌で破壊される。


5 医療器具や衛生材料の滅菌には、酸化エチレンガスが広く用いられる。

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問 179    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
最終滅菌法を適用できる医薬品には、通例、10-6以下の無菌性保証水準が得られる条件で滅菌が行われる。なお、10-6以下の無菌性保証水準とは、滅菌操作後、滅菌対象物に微生物が生存する確率が100万分の1であることを意味する。

2 誤
通常、医薬品の分解における活性化エネルギーは、滅菌の活性化エネルギーに比べて小さい。

3 誤
加熱滅菌における微生物の死滅は、見かけ上1次速度過程であると考えられている。

4 正
発熱性物質(パイロジェン)とは、動物に投与したときに、体温の異常上昇をもたらす物質の総称のことである。パイロジェンは熱に強く通常の加熱滅菌では破壊できないが、250℃、30分以上の乾熱滅菌を行うことにより破壊することができる。

5 正

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