平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 181

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問 181  正答率 : 76.3%

 国家試験問題

国家試験問題
22歳男性。小児期より、インスリンの皮下注射を毎朝施行していたが、就職し、生活が不規則になっていた。その男性がある朝、倒れているのが発見された。意識不鮮明。呼びかけに答えない。血圧90/60 mmHg、呼吸数20/分、脈拍100/分整。尿カテーテルを挿入し尿検査したところ、尿糖(+++)、タンパク(+)、ケトン体(+++)だった。動脈血液ガス分析を施行した時のpHの値に最も近いと考えられるのはどれか。1つ選べ。

1 8.0


2 7.6


3 7.4


4 7.2


5 6.0

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問 181    

 e-REC解説

解答 4

尿検査で尿糖(3+)、ケトン体(3+)との検査値から、本患者は糖尿病性ケトアシドーシスによる昏睡をおこしていると考えられる。通常、体液のpHは7.35〜7.45程度であるため、患者の動脈血pHは7.35未満であると推測される。また、ヒトは一般的に体液pHが6.4以下になると生存不可能となる。よって、本患者の動脈血pHに最も近い値は7.2であると考えられる。

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