令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 184

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問 184  リアルタイム正答率 : 45.7%

 国家試験問題

国家試験問題
固体薬物を水不溶性コーティング剤で被覆することで、薬物放出を制御した徐放性製剤が設計できる。この製剤を水に接触させると、膜を通して製剤内部に水が浸入し、溶解した薬物は、膜中を拡散しながら外液中に放出される(図)。

スクリーンショット 2026-07-03 12.08.04.png

このときの膜の単位面積あたりの薬物透過速度Jは、(1)の式で表される。

スクリーンショット 2026-07-03 12.08.35.png

ここで、Qは放出される薬物量、Sは薬物放出面積、Kは溶液と膜間の分配係数、Dは薬物の膜中拡散定数、Cinは薬物層中の溶解薬物濃度、Coutは放出液中の薬物濃度、hは膜厚である。
本製剤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
ただし、放出試験中は、薬物層内には固体薬物が残存しており、CoutCinと比較して十分低いものとする。

1 マトリックス型製剤である。


2 薬物は0次放出される。


3 Cinは経時的に減少する。


4 薬物放出速度は放出制御膜の厚みに比例する。


5 球形粒子の場合では、Sは粒子半径の2乗に比例する。

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問 184    

 e-REC解説

解答 2、5

本製剤は、放出制御膜を用いていることから、リザーバー型製剤と考えられる。リザーバー型製剤の放出速度は(1)の式のFickの法則に従う。

1 誤
前記参照

2 正
製剤内部の薬物が飽和濃度で、CoutCinと比較して十分低いシンク条件の時、リザーバー型徐放性製剤からの薬物は、一定速度で放出(0次放出)される。

3 誤
放出試験中は、薬物層内には固体薬物が残存しているため、薬物層中の溶解薬物濃度Cinは一定に保たれる。

4 誤
(1)の式より、薬物放出速度Jは放出制御膜の厚みhに反比例する。

5 正
球形粒子の場合の薬物放出面積Sは以下の式で表される。
S=4πr2  r:粒子半径

よって、球形粒子の場合では、Sは粒子半径の2乗に比例する。

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