令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 185

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問 185  正答率 : 63.1%

 国家試験問題

国家試験問題
冠攣縮性狭心症の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 心筋の壊死をきたす。


2 発作は1時間以上持続する。


3 発作は夜間や早朝に生じることが多い。


4 非発作時でも、心電図異常を認める。


5 発作予防には、アドレナリンβ受容体遮断薬が有効である。

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問 185    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
狭心症は虚血性心疾患の一種であり、冠動脈病変により一過性の心筋虚血をきたす疾患である。狭心症は、一過性の心筋虚血を生じる疾患であるため、心筋の壊死は生じない。なお、心筋の壊死をきたす虚血性心疾患は、心筋梗塞である。

2 誤
狭心症における心筋虚血発作は、数分程度である。

3 正
冠攣縮性狭心症における冠攣縮発作は、夜間から早朝にかけて多くみられる。

4 誤
狭心症に伴う心電図異常は、発作時にのみ出現し、非発作時にはみられない。

5 誤
冠攣縮性狭心症の発作予防には、ニフェジピンなどのCa2+チャネル遮断薬が用いられる。なお、プロプラノロールなどのアドレナリンβ受容体遮断薬は、冠攣縮を誘発するおそれがあるため用いられない。

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