平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 185

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問 185  正答率 : 70.8%

 国家試験問題

国家試験問題
膵がんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 大多数は、膵内分泌腺から発生する。


2 黄疸を伴うことはない。


3 血糖値の上昇を伴うことがある。


4 化学療法として、ゲムシタビン塩酸塩が用いられる。


5 遠隔転移がある場合でも、5年生存率は80%以上である。

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問 185    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
膵がんは、膵管上皮に由来する浸潤性膵管がん、腺房細胞に由来する腺房細胞がん、ランゲルハンス島に由来する内分泌細胞がんに大別される。膵がんの大多数は、浸潤性膵管がんである。

2 誤
膵臓の膵頭部には総胆管が存在するため、膵頭部がんでは、胆汁うっ帯による閉塞性黄疸を生じる。

3 正
インスリンを分泌する膵β細胞が膵尾部に多く存在するため、膵がんによる膵内分泌機能低下により、血糖値の上昇を伴うことがある。

4 正
膵がんの化学療法としては、ゲムシタビン塩酸塩やTS-1(テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウム配合剤)などが用いられる。

5 誤
膵がんは予後が悪いがんの一つで、外科的切除を行ったとしても、5年生存率は20%程度である。

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