令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 186

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問 186  正答率 : 83.5%

 国家試験問題

国家試験問題
75歳男性。2ヶ月前より顔面蒼白を家族に指摘されていた。最近、手足のしびれと味覚異常を自覚し、倦怠感が増大したため受診した。既往歴として15年前に胃の全摘術を受けている。

血液検査所見:
赤血球数 240×104/µL、Hb 8.1 g/dL、Ht 27.0%、MCV 113 fL、MCH 34 pg、白血球数 4,200 /µL、血小板数 18.5×104/µL

この患者の治療に適している薬剤はどれか。1つ選べ。

1 10%ブドウ糖注射剤


2 含糖酸化鉄注射剤


3 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射剤


4 メコバラミン注射剤


5 メトトレキサート注射剤

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問 186    

 e-REC解説

解答 4

手足のしびれと味覚異常の自覚症状があり、15年前に胃の全摘術を受けていること、血液検査で赤血球数240×104 /µL、ヘモグロビン値8.1 g/dLが共に低値を示していること、MCV 113 fL(基準値80〜100 fL)が高値を示していることなどから、本患者はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血であると推測される。
よって、本患者の治療に適している薬剤は、ビタミンB12製剤のメコバラミン注射剤である。

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