令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 188

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問 188  正答率 : 72.2%

 国家試験問題

国家試験問題
高尿酸血症及び痛風の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 痛風発作は、関節内に析出した尿酸塩結晶が引き起こす急性関節炎発作である。


2 高尿酸血症の病型としては、尿酸産生過剰型が多い。


3 痛風発作時には、直ちにアロプリノールを用いる。


4 痛風間欠期は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられる。


5 尿路結石がある場合は、尿酸排泄促進薬を用いない。

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問 188    

 e-REC解説

解答 1、5

1 正
痛風発作とは、血漿中の尿酸が関節内で飽和濃度を超え、結晶が析出し、関節の発赤、腫脹、疼痛を伴う急性関節炎を生じた状態をいう。

2 誤
高尿酸血症は、病型として、尿酸排泄低下型(60%)、尿酸産生過剰型(10%)、混合型(30%)に大別され、尿酸排泄低下型が最も多い。

3 誤
痛風発作時にアロプリノールなどの尿酸降下薬を新たに使用したり追加したりすると、症状が悪化するおそれがあるため、発作が軽減してから投与を開始する。

4 誤
痛風間欠期とは痛みなどの症状が生じていない時期を指す。痛風間欠期は、尿酸降下薬を用い、血中尿酸値の低下を図る。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛風発作極期(痛みなどの症状を伴う時期)に用いられる。

5 正
尿酸排泄促進薬は、尿中尿酸排泄量の増加に伴う尿路結石の悪化を引き起こすおそれがあるため、尿路結石を伴う高尿酸血症患者には用いない。なお、尿路結石を伴う高尿酸血症患者の治療には、尿酸産生抑制薬が用いられる。

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