令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 188

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問 188  正答率 : 78.8%

 国家試験問題

国家試験問題
クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 好発年齢は40〜50歳代である。


2 大腸に限局した炎症が認められる。


3 初期症状として、便秘が認められる。


4 増悪期に、CRP値の上昇が認められる。


5 特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。

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問 188    

 e-REC解説

解答 4、5

クローン病は炎症性腸疾患の一つであり、消化管全域(口腔から肛門まで)に起こりうる、原因不明の慢性肉芽腫性炎症性疾患である。病変は粘膜のみならず消化管全層まで及び、発熱や下痢、腹痛を主徴とする。

1 誤
クローン病の好発年齢は10歳代後半から20歳代である。

2 誤
前記参照。クローン病の炎症は消化管全域に及ぶ。大腸に限局した炎症を認めるのは、潰瘍性大腸炎である。

3 誤
前記参照。クローン病の初期症状として、主に発熱や下痢、腹痛が認められる。

4 正
炎症性腸疾患であるクローン病では、病状進行に伴い、炎症マーカーであるCRP値の上昇が認められる。

5 正
クローン病では、非連続性の炎症病変がみられ、特徴的な内視鏡検査所見としては、敷石状潰瘍、縦走潰瘍がある。

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