平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 19

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問 19  正答率 : 83.0%

 国家試験問題

国家試験問題
母子感染する病原体のうち、新生児の心臓奇形と難聴のリスクを高めるのはどれか。1つ選べ。

1 ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)


2 サイトメガロウイルス


3 風しんウイルス


4 トキソプラズマ原虫


5 梅毒トレポネーマ

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問 19    

 e-REC解説

解答 3

母子感染とは、母親から子(胎児や新生児)へ病原体の感染をいい、本問の病原体のような母親には影響が少ないが、子に重篤な障害が残る可能性があるものをTORCH症候群といいます。
TORCH症候群は、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)、梅毒トレポネーマ等のその他(Others)、風疹ウイルス(Rubella virus)、サイトメガロウイルス(Cytomegalo virus)、単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus)のアルファベットの頭文字を取りTORCHと呼び、流産・死産、発育遅延、肺炎、肝障害等の共通した症状が現れる。
本問の病原体のうち、新生児の心臓奇形と難聴のリスクを高めるのは風疹ウイルスである。次に母子感染する感染症、病原体、感染経路及び特徴について以下に示す。
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