平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 19

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問 19  正答率 : 84.5%

 国家試験問題

国家試験問題
母子感染防止事業の徹底により母子感染は激減したが、小児における水平感染が問題となったため、予防接種法における定期接種の対象に新たに加えられたウイルスはどれか。1つ選べ。

1 A型肝炎ウイルス


2 B型肝炎ウイルス


3 C型肝炎ウイルス


4 E型肝炎ウイルス


5 アデノウイルス

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問 19    

 e-REC解説

解答 2

母子感染防止事業の徹底により母子感染は激減したが、小児における水平感染が問題となったため、予防接種法における定期接種の対象に新たに加えられたウイルスは、選択肢2のB型肝炎ウイルスである。
わが国ではB型肝炎母子感染防止事業を実施することにより、HBVキャリアは減少した。一方、小児における過去の感染を示すHBc抗体陽性者は、HBs抗原陽性者の数倍以上存在することもあり、幼少期に小児でB型肝炎の水平感染が生じている可能性などが考えられた。そのため、2016年6月の「予防接種法施行令の一部を改正する政令及び予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一部を改正する省令の公布について」において、定期予防接種の対象疾病としてB型肝炎をA類疾病に追加することとなった。
なお、定期予防接種の対象者は1歳に至るまでの間にある者(ただし、平成28年4月1日以後に生まれた者に限る)とされている。

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