令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 190

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問 190  正答率 : 79.3%

 国家試験問題

国家試験問題
せん妄に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 不可逆性の錯乱と認知の変化を特徴とする。


2 認知症とせん妄は容易に鑑別できる。


3 原則として身体拘束を必要とする。


4 発現機序は明らかにされている。


5 振戦せん妄はアルコール依存症の離脱症状の1つである。

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問 190    

 e-REC解説

解答 5

せん妄とは、脳疾患や全身疾患、薬物などにより惹起される、急性かつ可逆的な精神症状や行動異常を伴う意識障害である。発症機序は不明であるが、成因として中枢神経障害、代謝性疾患、脱水・電解質異常、低酸素、貧血、感染症、手術後など様々な要因がある。

1 誤
冒頭解説文参照

2 誤
せん妄は認知症とは独立した症候群であるが、両者はしばしば合併し、その鑑別は困難なことが多い。

3 誤
必要に応じて身体拘束を行うこともあるが、身体拘束自体が、せん妄の誘発因子となることがあり、また倫理的に好ましい医療行為ではないため、可能な限り避けるべきである。

4 誤
冒頭解説文参照

5 正
アルコール依存症患者の治療では断酒が行われるが、それに伴い離脱症状が出現する。脱離症状には早期脱離症状と後期脱離症状があり、後期脱離症状の1つに振戦せん妄がある。

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