令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 230,231

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問 230  正答率 : 82.6%
問 231  正答率 : 71.4%

 国家試験問題

国家試験問題
43歳男性。身長170 cm、体重85 kg、喫煙歴なし。運動不足であり、食事については特に気にせず、油ものを好んでいた。今回、妻と一緒に近隣で開催の健康フェアに行き、健康相談コーナーで薬剤師に今後必要な生活習慣について相談した。その際、勤務先で実施した特定健康診査結果を持参していた。なお、これまでに健診で生活習慣の改善を指摘されていたが受診歴はなく、現在も服用薬はない。

(検査結果)
腹囲95 cm、血圧142/87 mmHg、HDL−C 38 mg/dL、
中性脂肪160 mg/dL、空腹時血糖93 mg/dL、HbA1c 5.2%(NGSP値)

問230(実務)
特定健康診査で、この男性は特定保健指導の対象になった。その原因となった検査項目として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 HDL−C


2 腹囲


3 血圧


4 空腹時血糖


5 中性脂肪




問231(衛生)
この男性に対して行われた特定健康診査における階層化として、正しいのはどれか。1つ選べ。
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問 230    
問 231    

 e-REC解説

問230 解答 4

特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健診であり、2008年(平成20年)から「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき導入され、各医療保険の保険者が40歳以上75歳未満の医療保険加入者を対象に実施することが義務づけられている。特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる者に対して、生活習慣を見直すサポートをするシステムを特定保健指導という。下記に特定保健指導に該当する者の選択基準を示す。

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この男性の検査結果より、特定保健指導の基準値を満たしていないのは、空腹時血糖値である。


問231 解答 3

特定保健指導は、リスクの程度に応じて、動機付け支援、積極的支援があり、よりリスクの高い者が積極的支援となる。

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この男性は43歳であり、腹囲は95 cm、そして血圧と脂質が基準値を上回っているため、積極的支援の対象となる。

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