平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 232,233

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問 232  正答率 : 84.3%
問 233  正答率 : 81.3%

 国家試験問題

国家試験問題
保健薬局にて以下の処方せんを受け取った。
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問232(実務)
この患者への指導として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 BMIの算出方法とその値が25以上を肥満と判定することを説明した。


2 継続できる有酸素運動を勧めた。


3 家庭での血圧測定の重要性について説明した。


4 患者の疾病が食生活や喫煙などの生活習慣と深く関わっていることを説明した。


5 毎日、空腹時血糖値を測ることを指導した。




問233(衛生)
この処方から推定される疾患が基礎となって発症する代表的な生活習慣病はどれか。2つ選べ。

1 痛風


2 脳血管疾患


3 心疾患


4 悪性新生物


5 肺気腫

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問 232    
問 233    

 e-REC解説

アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬であるテルミサルタン錠とHMG−CoA還元酵素阻害薬であるプラバスタチンナトリウム錠が処方されていることから、本患者は高血圧症と脂質異常症であると推察される。

問232 解答 5

1 適切
本患者に対して、高血圧症や脂質異常症のリスク要因である肥満に注意するように説明する必要がある。BMIは肥満の指標であり、体重(kg)/身長(m)2より計算ができ、22を標準、25以上を肥満、18.5未満を低体重(やせ)と判定する。

2 適切
適度な有酸素運動により高血圧症、脂質異常症の改善が認められるため、本患者に対して、継続できる適度な有酸素運動を勧める必要がある。

3 適切
本患者は高血圧症であると推察されるため、家庭での血圧測定の重要性について説明する必要がある。

4 適切
食生活や喫煙などの生活習慣が高血圧症や脂質異常症の発症に深く関わっているため、本患者に対して疾病と食生活や喫煙などの生活習慣が深く関わっていることを説明する必要がある。

5 不適切
本患者は、毎日、空腹時血糖値を測る必要はない。なお、毎日、空腹時血糖値を測定する必要があるのは、糖尿病患者である。


問233 解答 2、3

高血圧症と脂質異常症は、動脈硬化性疾患である脳血管疾患、心疾患のリスクファクターである。

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