平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 238,239

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問 238  正答率 : 84.4%
問 239  正答率 : 56.7%

 国家試験問題

国家試験問題
ある薬剤師が、中学校の学校薬剤師として委嘱された。以下の問に答えよ。

問238(実務)
学校薬剤師として以下の行為を行った。適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 校舎屋上の貯水タンクを改修したので、水道水に大腸菌が検出されないことを確認した。


2 保健室のベッドについて、ダニの有無を検査した。


3 処方せんを学校へ持参した生徒がいたので、保健室で調剤した。


4 節電のために蛍光灯の数を減らしたので、教室の照度が十分か調べた。


5 麻薬や覚せい剤の危険性について指導した。




問239(衛生)
勤務する学校の水道水中の残留塩素を検査したところ、遊離残留塩素濃度は0.2 mg/L、結合残留塩素濃度は0.3 mg/Lであった。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 結合残留塩素が基準を満たしているので、塩素消毒は十分である。


2 遊離残留塩素が基準を満たしているので、塩素消毒は十分である。


3 結合残留塩素が基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。


4 遊離残留塩素が基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。


5 遊離残留塩素及び結合残留塩素がともに基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。

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問 238    
問 239    

 e-REC解説

問238 解答 3

学校薬剤師は、学校内で処方せんによる調剤を行うことはない。
学校薬剤師は、環境衛生検査(水道水の水質検査、害虫検査、教室の照度の検査など)に従事することや、危険な薬物(麻薬、覚せい剤など)についての教育を行う。


問239 解答 2

水道法施行規則では「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1 mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4 mg/L)以上保持するように消毒をすること」と規定されている。
勤務する学校の水道水の遊離残留塩素濃度0.2 mg/L、結合残留塩素濃度0.3 mg/Lであり、遊離残留塩素が基準を満たしているので、塩素消毒は十分であるといえる。

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