平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 24

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問 24  正答率 : 71.9%

 国家試験問題

国家試験問題
アスマン通風乾湿計と乾カタ温度計のみを用いて測定できる室内空気環境の指標はどれか。1つ選べ。

1 必要換気量


2 気動


3 熱輻射


4 湿カタ冷却力


5 補正感覚温度

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問 24    

 e-REC解説

解答 2

アスマン通風乾湿計と乾カタ温度計のみを用いて測定できる室内空気環境の指標は気動である。気動とは、室内空気の流動のことであり、気温(アスマン通風乾湿計で測定)と乾カタ冷却力(乾カタ温度計で測定)より算出される。

1 誤
必要換気量とは、室内のCO2やCOなどの有毒ガスを許容濃度以下にするために必要な最小限の換気量のことであり、目的の有毒ガス測定に必要な器具(二酸化炭素であれば検知管)を用いて測定する。アスマン通風乾湿計と乾カタ温度計では測定できない。

2 正
前記参照

3 誤
熱輻射は温感を与える因子の1つで、赤外線などによる熱産生を表している。熱輻射は黒球温度計により測定する。

4 誤
湿カタ冷却力とは、衣服が濡れた状態におけるその周辺の空気による熱損失の尺度であり、湿カタ温度計により測定する。

5 誤
補正感覚温度とは、気温(アスマン通風乾湿計で測定)、気湿(アスマン通風乾湿計で測定)、気動(アスマン通風乾湿計と乾カタ温度計で測定)、熱輻射(黒球温度計で測定)の4要因が複合した時に人体に与える温度感のことである。

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