平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 258,259

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問 258  正答率 : 76.5%
問 259  正答率 : 67.7%

 国家試験問題

国家試験問題
36歳女性。乳がん手術後、以下の薬物療法が開始された。
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この処方の服薬指導として、  A  は、子宮体がんのリスクを上げるため、定期的な検査を行うよう患者に指導した。また、  B  は、ほてりやのぼせ、抑うつなどの更年期症状がみられることがあると患者に説明した。

問258(実務)
  A    B  に当てはまる薬剤はどれか。2つ選べ。

1 リュープロレリン酢酸塩


2 レトロゾール


3 トラスツズマブ


4 タモキシフェン


5 テガフール




問259(薬理)
  A  の薬物の作用機序として正しいのはどれか。1つ選べ。

1 乳腺のエストロゲン受容体(ER)を遮断する。


2 ヒト上皮増殖因子受容体2型(HER2)を遮断する。


3 アロマターゼを阻害する。


4 活性酸素を発生させ、DNA鎖を切断する。


5 ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体を刺激する。

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問 258    
問 259    

 e-REC解説

問258 解答 1、4

  A  は、子宮体がんのリスクを上げるため、定期的な検査を行うよう患者に指導したことから選択肢の薬剤の中ではタモキシフェンが当てはまる。また、  B  は、ほてりやのぼせ、抑うつなどの更年期症状がみられることがあるという記述から選択肢の薬剤の中ではリュープロレリン酢酸塩が当てはまる。


問259 解答 1
タモキシフェンは、抗エストロゲン薬であり、乳腺のエストロゲン受容体(ER)を遮断することで乳がん細胞の増殖を抑制する。

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