平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 30

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問 30  正答率 : 72.3%

 国家試験問題

国家試験問題
ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断により、抗パーキンソン病作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 アマンタジン


2 トリヘキシフェニジル


3 セレギリン


4 エンタカポン


5 ブロモクリプチン

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問 30    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
アマンタジンは、黒質-線条体路のドパミン作動性神経の神経終末において、ドパミンの遊離を促進することによって抗パーキンソン病作用を示す。

2 正
トリヘキシフェニジルは、中枢性抗コリン薬であり、黒質-線条体のムスカリン受容体を遮断するため、パーキンソン病の治療に用いられる。

3 誤
セレギリンは、脳内モノアミン酸化酵素B(MAOB)を阻害することによってシナプス間隙のドパミン量の減少を抑制し、抗パーキンソン病作用を示す。

4 誤
エンタカポンは、末梢におけるカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)を阻害することによってレボドパの末梢での代謝を阻害し、血中レボドパの中枢移行性を増大させる。

5 誤
ブロモクリプチンは、ドパミンD2受容体刺激薬であり、黒質-線条体のドパミンD2受容体を刺激することによって抗パーキンソン病作用を示す。

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