平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 32

Pin Off  未ブックマーク   
問 32  正答率 : 85.1%

 国家試験問題

国家試験問題
Kチャネル開口作用と分子内からの一酸化窒素(NO)遊離作用を併せもつ狭心症治療薬はどれか。1つ選べ。

1 ニコランジル


2 ベプリジル


3 ミノキシジル


4 グリベンクラミド


5 硝酸イソソルビド

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 32    

 e-REC解説

解答 1

1 正
ニコランジルは、Kチャネル開口作用と分子内からの一酸化窒素(NO)遊離作用を介して、血管拡張作用を示し、狭心症や急性心不全の治療に用いられる。

2 誤
ベプリジルは、Ca2+チャネル、Naチャネル、Kチャネル遮断作用などを有し、不整脈や狭心症の治療に用いられる。

3 誤
ミノキシジルは、ATP感受性Kチャネル開口作用を介して血管拡張作用を示すが、NO遊離作用はもたない。本剤は、壮年性脱毛症の進行予防に用いられる。

4 誤
グリベンクラミドはスルホニル尿素薬であり、膵ランゲルハンス島β(B)細胞のSU受容体に結合することでインスリン分泌を促進し、2型糖尿病の治療に用いられる。

5 誤
硝酸イソソルビドは硝酸薬であり、NO遊離作用を介して血管拡張作用を示すが、Kチャネル開口作用はもたない。本剤は、狭心症や心筋梗塞、急性心不全の治療に用いられる。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします