平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 322,323

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問 322  正答率 : 80.0%
問 323  正答率 : 88.6%

 国家試験問題

国家試験問題
いつも薬局を訪れる女性の患者から「かかりつけ薬剤師という言葉をテレビで聞いたが、何をしてくれるのですか」と薬剤師に質問があった。

問322(実務)
質問を受けた薬剤師は患者にかかりつけ薬剤師について説明した。その内容として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 一般用医薬品を含めた服薬情報を一元的に管理する。


2 在宅訪問し、薬剤管理指導を行う。


3 医薬品や健康食品などに関する相談に対応する。


4 患者が受診しているすべての医療機関の処方情報を把握する。


5 休日を除いて24時間対応する。




問323(法規・制度・倫理)
国民がかかりつけ薬剤師を適切に選択するためには、薬局に関する情報が十分に提供されている必要がある。このため、薬局開設者には、医療を受ける者が薬局の選択を適切に行うために必要な情報として厚生労働省令で定める事項を都道府県知事に報告することなどが義務づけられている。薬局に関する情報の報告について、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 薬局開設者は、薬局において、書面などの方法により報告した事項を閲覧できるようする。


2 薬局開設者は、報告した事項について変更が生じたときは、速やかに都道府県知事に報告する。


3 報告された事項は、個人情報保護の観点から都道府県知事は公表しない。


4 報告する事項には、認定薬剤師の種類及び人数が含まれる。


5 報告する事項には、地域医療連携体制が含まれる。

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問 322    
問 323    

 e-REC解説

問322 解答 5

医薬品医療機器等法に規定されている「健康サポート薬局」の基準では、かかりつけ薬局・薬剤師の基本的機能として、①服薬情報の一元的管理及び継続的把握(セルフメディケーションで用いている一般用医薬品や健康食品の把握も含む)、②24時間対応(休日含む)、③在宅対応、④医療機関等との連携などがある。
したがって、本問のかかりつけ薬剤師の説明の中で適切ではないのは、「休日を除いて24時間対応する」という説明の選択肢5である。かかりつけ薬剤師は休日を含む24時間応対を行うことが求められている。


問323 解答 3

1 正しい
薬局開設者は、薬局について都道府県知事へ報告するとともに、当該薬局において必要事項を記載した書面を閲覧に供しなければならない。

2 正しい
薬局開設者は、都道府県知事に報告した事項のうち、薬局の名称等の基本情報などについて変更が生じたときは速やかに、当該薬局の都道府県知事に報告するとともに当該薬局において閲覧に供する書面の記載を変更しなければならない。

3 誤っている
都道府県知事は、薬局開設者から報告された事項及び変更が生じた際に報告された事項を公表しなければならない。

4 正しい
薬局情報提供制度における報告内容には、薬局の名称、営業日、開局時間、認定薬剤師の種類及び人数、地域連携体制等が含まれる。

5 正しい
解説4参照

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