令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 326

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問 326  正答率 : 68.6%

 国家試験問題

国家試験問題
76歳男性。軽度の認知症あり。アルコール多飲歴なし。喉の違和感を主訴に総合病院を受診した結果、食道がんが見つかり、食道全摘術を施行することとなった。術後は集中治療室に入室予定である。手術が決まった時点から周術期管理チームで患者をサポートすることになり、まずチームの担当薬剤師が、常用薬とお薬手帳を確認したところ、以下の薬物を服用中であった。周術期の使用において特に注意を払う必要がある薬物はどれか。1つ選べ。

1 フェブキソスタット


2 酸化マグネシウム


3 ドンペリドン


4 アゼルニジピン


5 ブロチゾラム

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問 326    

 e-REC解説

解答 5

本患者は、侵襲度の高い食道全摘術を施行予定であり、高齢かつ軽度の認知症があることから、術後せん妄に注意する必要がある。
ブロチゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬は、せん妄のリスクを高めてしまうため、減量及び中止を検討すべきであるが、同時に、急な中断による離脱症状についても気をつけなければならないため、周術期の使用において特に注意を払う必要がある薬物である。

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