令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 329

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問 329  正答率 : 84.5%

 国家試験問題

国家試験問題
特にリスクの高い薬物とその注意点又は特徴の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

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問 329    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
トファシチニブは、既存治療で効果不十分な関節リウマチや、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法に使用されるが、心臓移植後の免疫抑制療法には使用されない。

2 正
カペシタビンは、手術不能又は再発乳癌や結腸・直腸癌、胃癌に使用する。本剤の代表的な副作用に手足症候群があるため、対策としての保湿指導、締め付けの強い靴下を着用しないなどの物理的刺激を避ける指導、熱い風呂に入らないなどの熱刺激を避ける指導などを行う。

3 誤
メトホルミンは、食事療法・運動療法だけでは十分な効果が得られない2型糖尿病(あるいは、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用しても十分な効果が得られない2型糖尿病)に使用する。なお、1型糖尿病には禁忌とされている。

4 誤
アルテプラーゼは、急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解目的の場合、発症後6時間以内に投与するとされているため、虚血性の心血管障害の発症9時間後の使用は無効である。なお、虚血性脳血管障害急性期に伴う機能障害の改善目的の場合、発症後4.5時間以内に投与する。

5 正
オキサリプラチンは、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、結腸癌における術後補助化学療法等に使用する。本剤の代表的な副作用に末梢神経障害があり、低温又は冷たいものへの曝露により誘発または悪化するため、冷たい飲み物や氷の使用を避け、寒いところで肌を露出しないなどの冷感刺激を避ける指導を行う。

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