令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 336

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問 336  正答率 : 58.0%

 国家試験問題

国家試験問題
成人になって気管支ぜん息を再発した患者に対して、フルチカゾンプロピオン酸エステルドライパウダーインヘラーによる治療が、1年前に開始された。医師による診察前の薬剤師外来で、「ぜん息症状のコントロールはできているが、しゃがれ声がだんだんひどくなってきた。」と相談を受けた。吸入後のうがいはしっかりとできていることから、副作用軽減のために、医師に処方変更を提案することになった。提案する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 プレドニゾロン錠


2 プロカテロール塩酸塩水和物錠


3 ツロブテロール経皮吸収型テープ


4 チオトロピウム臭化物水和物吸入用カプセル


5 フルチカゾンプロピオン酸エステルエアゾール吸入用

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問 336    

 e-REC解説

解答 5

本患者は「しゃがれ声がだんだんひどくなってきた。」と相談に来ていることから、吸入ステロイド薬による副作用の嗄声が発現していると考えられる。吸入ステロイド薬が喉に付着することが原因である嗄声は、吸入ステロイド薬の粒子形が大きいほど起きやすいことが知られており、本患者の使用しているドライパウダー製剤はエアゾール製剤と比較して嗄声の副作用が発現しやすい。
本患者はぜん息症状のコントロールができているため、有効成分であるフルチカゾンプロピオン酸エステルは変更せずに、デバイスを嗄声の副作用が発現しにくいエアゾール製剤に変更することを提案するのが適切である。

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