令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 338

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問 338  正答率 : 57.4%

 国家試験問題

国家試験問題
65歳男性。進行非小細胞肺がんの治療のためカルボプラチン、ペメトレキセド、ベバシズマブ療法を開始することになった。外来化学療法室の担当薬剤師は、次回来院までの間、電話での経過観察を含む服薬状況の確認を実施することにした。次の記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。なお、補助薬として葉酸錠、ビタミンB12注射剤及びヘパリン類似物質クリームが処方されている。

1 カルボプラチン投与患者で他の白金製剤と比較して頻発する末梢神経障害を発症していないか確認する。


2 ペメトレキセドの副作用を予防するために処方されている葉酸錠のアドヒアランスを確認する。


3 ベバシズマブ投与後に頻発する低血圧症が起こっていないか確認する。


4 発熱、咳嗽、呼吸困難など間質性肺炎を疑う症状が起こっていないか確認する。


5 手足症候群緩和のために処方されているビタミンB12注射剤の副作用について確認する。

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問 338    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
カルボプラチン投与患者において末梢神経障害を発症していないか確認することは適切であるが、カルボプラチンは他の白金製剤であるシスプラチンやオキサリプラチンと比較して末梢神経障害の発症頻度は低い。

2 正
補助薬の葉酸錠とビタミンB12注射剤は、ペメトレキセドの副作用である骨髄抑制などの予防目的で処方されている。

3 誤
ベバシズマブ投与後に頻発するのは低血圧症ではなく高血圧症である。

4 正
抗がん剤使用時は間質性肺炎のリスクを伴う。間質性肺炎は致死的になる場合があり、早期発見、早期対応が極めて重要であるため、発熱、咳嗽、呼吸困難など間質性肺炎を疑う症状が起こっていないか確認することは適切である。

5 誤
手足症候群緩和のために処方されているのはヘパリン類似クリームである。

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