令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 34

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問 34  正答率 : 84.5%

 国家試験問題

国家試験問題
プラスミンによるフィブリン溶解を抑制することで、止血作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 トラネキサム酸


2 アルテプラーゼ


3 カルバゾクロム


4 プロタミン


5 フィトナジオン

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問 34    

 e-REC解説

解答 1

1 正
トラネキサム酸は、プラスミンのリシン結合部位に結合しフィブリンとの結合を妨げ、プラスミンによるフィブリン溶解を抑制することで、止血作用を示す。

2 誤
アルテプラーゼは、プラスミノーゲンを活性化し、プラスミンの生成を促進することによりフィブリン溶解を促進することで、血栓溶解作用を示す。

3 誤
カルバゾクロムは、毛細血管の抵抗性を増大及び毛細血管透過性を抑制することで、血管強化作用を示す。

4 誤
プロタミンは、塩基性薬物であり、酸性のヘパリンと複合体を形成することで、ヘパリンの解毒に用いられる。

5 誤
フィトナジオンは、ビタミンK1製剤であり、血液凝固因子(プロトロンビン、VII、IX、X)の生合成を促進することで、止血作用を示す。また、ビタミンK拮抗薬であるワルファリンの解毒にも用いられる。

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