平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 341

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問 341  正答率 : 96.3%

 国家試験問題

国家試験問題
近隣の高齢者とその家族から熱中症について薬局に質問があった。薬剤師の説明として適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 室内でも温度や湿度が高いと発症することがあります。


2 初期症状としては、めまいや立ちくらみが現れることがあります。


3 意識障害が出ている場合、その場所で意識が戻るまで安静にさせて下さい。


4 のどが渇かなくても、こまめに水分摂取と適度の塩分補給が必要です。


5 高齢者は、汗をかきにくく、発症しやすくなるので注意が必要です。

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問 341    

 e-REC解説

解答 3

熱中症とは、高温多湿の環境下、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称である。

熱中症は、重症度によりⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されている。
Ⅰ度(軽度):めまい、筋肉痛、手足のしびれ
Ⅱ度(中等度):頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
Ⅲ度(高度):Ⅱ度の症状に加え、意識障害、痙れん、肝機能障害、腎機能障害、血液凝固障害
Ⅰ度:現場で対処可能、Ⅱ度:速やかに医療機関への受診、Ⅲ度:すぐに病院に搬送
これらのことから、意識障害(重症度:Ⅲ度)が出ている場合は、すぐに病院に搬送する必要がある。

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