令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 35

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問 35  正答率 : 79.3%

 国家試験問題

国家試験問題
利尿薬の作用機序でないのはどれか。1つ選べ。

1 バソプレシンV2受容体遮断


2 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体刺激


3 アルドステロン受容体刺激


4 炭酸脱水酵素阻害


5 Na−K−2Cl共輸送系阻害

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問 35    

 e-REC解説

解答 3

1 利尿薬の作用機序である
トルバプタンの作用機序である。トルバプタンは、腎集合管でバソプレシンV2受容体を遮断し、水の再吸収を抑制することで利尿作用を示す。

2 利尿薬の作用機序である
カルペリチドの作用機序である。カルペリチドは、グアニル酸シクラーゼ内蔵型受容体である心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体を刺激し、cGMP生成を増加させることで利尿作用、血管拡張作用を示す。

3 利尿薬の作用機序でない
アルドステロン受容体を刺激する利尿薬はない。なお、スピロノラクトンやカンレノ酸カリウムは、遠位尿細管から集合管のアルドステロン受容体を遮断し、Na-K交換を抑制することで利尿作用を示す。

4 利尿薬の作用機序である
アセタゾラミドの作用機序である。アセタゾラミドは、主に近位尿細管の炭酸脱水酵素を阻害し、Na−H交換を抑制することで利尿作用を示す。

5 利尿薬の作用機序である
フロセミドなどのループ利尿薬の作用機序である。フロセミドは、ヘンレ係蹄上行脚のNa−K−2Cl共輸送系を阻害し、尿濃縮機構を抑制することで利尿作用を示す。

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