令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 36

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問 36  正答率 : 76.3%

 国家試験問題

国家試験問題
ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)を阻害する脂質異常症治療薬はどれか。1つ選べ。

1 エゼチミブ


2 エボロクマブ


3 ロミタピド


4 アトルバスタチン


5 ペマフィブラート

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問 36    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
エゼチミブは、小腸のコレステロールトランスポーター(NPC1L1)を阻害することで、コレステロールの吸収を阻害する。

2 誤
エボロクマブは、LDL受容体分解促進タンパク質であるPCSK9に結合し、LDL受容体の分解を抑制することで、血中LDLの肝臓への取り込みを亢進させて、血中LDLを低下させる。

3 正
ロミタピドは、ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)を阻害し、トリグリセリドとリポタンパク質の会合を阻害することで、VLDLやキロミクロンの生成を阻害する。

4 誤
アトルバスタチンは、肝臓でHMG-CoA還元酵素を選択的かつ競合的に阻害し、コレステロール合成を抑制する。

5 誤
ペマフィブラートは、PPARαに結合し、リポタンパクリパーゼ(LPL)活性亢進によるトリグリセリドの分解、LPL活性を抑制するアポC-Ⅲの発現抑制、β酸化亢進などの作用を示すことで、血中のトリグリセリドを低下させる。

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