平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 38

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問 38  正答率 : 69.5%

 国家試験問題

国家試験問題
通風・高尿酸血症の治療薬のうち、尿路結石を予防する目的で、尿アルカリ化薬が併用されるのはどれか。1つ選べ。

1 コルヒチン


2 ベンズブロマロン


3 フェブキソスタット


4 ラスブリカーゼ


5 ナプロキセン

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問 38    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
コルヒチンは、白血球の微小管タンパクと結合することで微小管形成を阻害し、炎症部位への白血球遊走抑制作用を示すため、痛風発作の抑制に用いられる。

2 正
ベンズブロマロンは、尿酸排泄促進薬であり、近位尿細管に存在する尿酸トランスポーターを阻害することで、尿中への尿酸排泄を促進する。本剤使用時には、尿中への尿酸排泄が増加するため、尿路結石を予防する目的で、尿アルカリ化薬が併用される。

3 誤
フェブキソスタットは、尿酸合成阻害薬であり、キサンチンオキシダーゼを選択的に阻害することによって尿酸合成を抑制する。

4 誤
ラスブリカーゼは、遺伝子組換え型尿酸オキシダーゼ製剤である。血中の尿酸を水溶性のアラントインと過酸化水素に分解し尿中に排泄することにより、血中の尿酸値を低下させる。

5 誤
インドメタシンは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であり、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、プロスタグランジン類産生を抑制し、抗炎症作用を示す。

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