令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 40

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問 40  正答率 : 91.8%

 国家試験問題

国家試験問題
抗悪性腫瘍薬のうち、チュブリンに結合し微小管の重合を阻害するのはどれか。1つ選べ。

1 シスプラチン


2 メトトレキサート


3 ビンクリスチン


4 フルオロウラシル


5 ブレオマイシン

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問 40    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
シスプラチンは、DNA鎖に架橋を形成し、DNA合成を抑制することで抗腫瘍効果を示す。

2 誤
メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、DNA合成を抑制することで抗腫瘍効果を示す。

3 正
ビンクリスチンは、チュブリンに結合して微小管の重合を阻害し、細胞分裂を抑制することで抗腫瘍効果を示す。

4 誤
フルオロウラシルは、代謝されて活性体の5−フルオロデオキシウリジン一リン酸(5−FdUMP)となり、チミジル酸合成酵素を不可逆的に阻害し、DNA合成を抑制することで抗腫瘍効果を示す。

5 誤
ブレオマイシンは、細胞内で鉄(Fe2+)とキレートを形成し、活性酸素(ラジカル)を発生させDNA鎖を切断することで抗腫瘍効果を示す。

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