平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 40

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問 40  正答率 : 90.1%

 国家試験問題

国家試験問題
Bcr−Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す薬物はどれか。1つ選べ。

1 メトトレキサート


2 イマチニブ


3 ブレオマイシン


4 ゲフィチニブ


5 イリノテカン

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問 40    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
メトトレキサートは、葉酸類似構造をもち、葉酸と拮抗することでジヒドロ葉酸還元酵素を阻害する。この作用によりチミジル酸合成系およびプリン合成系を抑制し、抗悪性腫瘍作用を示す。

2 正
イマチニブは、慢性骨髄性白血病でみられるフィラデルフィア染色体由来のBcr−Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す。

3 誤
ブレオマイシンは、フリーラジカルの生成により非酵素的にDNA鎖を切断することで、抗悪性腫瘍作用を示す。

4 誤
ゲフィチニブは、EGFR(上皮成長因子受容体)チロシンキナーゼを選択的に阻害することで腫瘍細胞の増殖を抑制し、抗悪性腫瘍作用を示す。

5 誤
イリノテカンは、トポイソメラーゼⅠの阻害を介してDNA合成を阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す。

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