令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 41

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問 41  正答率 : 86.4%

 国家試験問題

国家試験問題
弱酸性薬物について、pH分配仮説に従った消化管吸収を示す図はどれか。1つ選べ。

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問 41    

 e-REC解説

解答 1

pH分配仮説とは、薬物の生体膜透過において分子形薬物(AH)は生体膜を透過できるが、イオン形薬物(A)は生体膜を透過できないという仮説である。
消化管におけるpH分配仮説に従った弱酸性薬物の薬物吸収は、下記のように行われる。
①管腔側に存在する弱酸性薬物は、管腔内pHにより分子形薬物(AH)からイオン形薬物(A)に一部解離するが、管腔側に存在する分子形薬物(AH)のみが生体膜を透過し小腸上皮細胞内へ移行する。
②小腸上皮細胞内へ移行した分子形薬物(AH)は、細胞内pHにより分子形薬物(AH)からイオン形薬物(A)に一部解離するが、細胞内に存在する分子形薬物(AH)のみ生体膜を透過し血管側へ移行する。
したがって、設問中の図1が正解となる。

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