令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 44

Pin Off  未ブックマーク   
問 44  正答率 : 84.6%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物代謝における第Ⅱ相反応に関与するのはどれか。1つ選べ。

1 シトクロムP450


2 UDP−グルクロン酸転移酵素


3 フラビン含有モノオキシゲナーゼ


4 アルコール脱水素酵素


5 モノアミン酸化酵素

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 44    

 e-REC解説

解答 2

選択肢中で、薬物代謝における第Ⅱ相反応に関与するのはUDP−グルクロン酸転移酵素である。薬物代謝の目的は、主に薬物の極性を増大させることで薬物を体外へ排泄しやすい構造に変えることであり、第Ⅰ相反応(酸化、還元、加水分解)と第Ⅱ相反応(抱合反応)に大別される。UDP−グルクロン酸転移酵素は、第Ⅱ相反応のうちグルクロン酸抱合に関与する酵素である。

1 誤
シトクロムP450は、主に薬物を酸化・還元する酵素であり、第Ⅰ相反応に関与する。

2 正
前記参照

3 誤
フラビン含有モノオキシゲナーゼは、求核性の窒素原子、硫黄原子を酸化することで、第Ⅰ相反応に関与している。

4 誤
アルコール脱水素酵素は、主にアルコールを酸化し、アルデヒドに変換する酵素であり、第Ⅰ相反応に関与している。

5 誤
モノアミン酸化酵素は、カテコールアミンやインドールアミンなどを酸化し、脱アミノ化する酵素であり、第Ⅰ相反応に関与している。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします